棚卸資産の評価
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商品の仕入在庫などの総額のことを棚卸資産といいます。商品の仕入れをしていない人は関係ないので無視してよいです。

それで損益計算書を作成するときに売上原価を計算しないといけないがそれを計算するためには、損益計算書の勘定科目『期末商品棚卸高』と『期首商品棚卸高』がわからないとできません。

期末商品棚卸高とは、期末(=12月31日)時点での棚卸資産です。
期首商品棚卸高とは、期首(=1月1日)時点での棚卸資産です。

■損益計算書の勘定科目
『期末商品棚卸高』(貸方)
『期首商品棚卸高』(借方)

■貸借対照表の勘定科目
『棚卸資産』(借方)

■両者の関係
期首の棚卸資産=期首商品棚卸高
期末の棚卸資産=期末商品棚卸高

■評価
この棚卸資産を評価するために決算時の12月31日に実地の棚卸をします。棚卸とは、帳簿上のデータと実際のデータとの差異を把握するために実際の在庫状態を確認する作業のことです。
棚卸資産に含まれるもの
■商品、製品

■原材料
商品や製品を作るための元となるものです。

■仕掛品
製造途中にある製品でそのままでは販売できない未完成品です。

■半製品
製造途中の製品でそのままでも販売可能な未完成品です。

■未着品
仕入れをしたが、運送中などのによりまだ到着していない商品や製品です。

など


【参考サイト】
法人税法施行令第10条(棚卸資産の範囲)

第十条  法第二条第二十号 (棚卸資産の意義)に規定する政令で定める資産は、次に掲げる資産とする。
一  商品又は製品(副産物及び作業くずを含む。)
二  半製品
三  仕掛品(半成工事を含む。)
四  主要原材料
五  補助原材料
六  消耗品で貯蔵中のもの
七  前各号に掲げる資産に準ずるもの
棚卸資産の評価方法
■届出
以下に示すように評価方法には様々な方法があり、そのどれを選ぶかはあらかじめ届け出ておく必要があります。届け出ていない場合は最終仕入原価法となります。

提出時期:確定申告期限まで
提出届出書:たな卸資産の評価方法の届出書
提出先:納税地を所轄する税務署長

【参考サイト】
所得税のたな卸資産の評価方法の届出手続

■原価法

(1)個別法
期末棚卸資産の全部について、その個々の取得価額をその取得価額とする方法です。

(2)先入先出法
期末棚卸資産をその種類、品質及び型の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、当該期末棚卸資産を当該事業年度終了の時(12月31日)から最も近い時において取得をした種類等を同じくする棚卸資産から順次成るものとみなし、そのみなされた棚卸資産の取得価額をその取得価額とする方法です。

(3)後入先出法
期末棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、まず当該事業年度の前事業年度終了の時における種類等を同じくする棚卸資産から成り、次に当該事業年度開始後その開始の時(1月1日)に最も近い時において取得をした種類等を同じくする棚卸資産から順次成るものとみなし、そのみなされた棚卸資産の取得価額をその取得価額とする方法です。

(4)総平均法
棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、当該事業年度開始の時において有していた種類等を同じくする棚卸資産の取得価額の総額と当該事業年度において取得をした種類等を同じくする棚卸資産の取得価額の総額との合計額をこれらの棚卸資産の総数量で割って計算した価額をその一単位当たりの取得価額とする方法です。

(5)移動平均法
棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、当初の一単位当たりの取得価額が、再び種類等を同じくする棚卸資産の取得をした場合にはその取得の時において有する当該棚卸資産とその取得をした棚卸資産との数量及び取得価額を基礎として算出した平均単価によつて改定されたものとみなし、以後種類等を同じくする棚卸資産の取得をする都度同様の方法により一単位当たりの取得価額が改定されたものとみなし、当該事業年度終了の時から最も近い時において改定されたものとみなされた一単位当たりの取得価額をその一単位当たりの取得価額とする方法です。

(6)単純平均法
棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、当該事業年度において取得をした種類等を同じくする棚卸資産の一単位当たりの取得価額に異なるものがある場合にはその異なる一単位当たりの取得価額を合計し、その合計額をその異なる一単位当たりの取得価額の数で割って計算した価額をその一単位当たりの取得価額とする方法です。

(7)最終仕入原価法
期末棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、当該事業年度終了の時から最も近い時において取得をしたものの一単位当たりの取得価額をその一単位当たりの取得価額とする方法です。

(8)売価還元法
期末棚卸資産をその種類等又は通常の差益の率の異なるごとに区別し、その種類等又は通常の差益の率の同じものについて、当該事業年度終了の時における種類等又は通常の差益の率を同じくする棚卸資産の通常の販売価額の総額に原価の率を乗じて計算した金額をその取得価額とする方法です。

■低価法
期末棚卸資産をその種類等の異なるごとに区別し、その種類等の同じものについて、同号に掲げる方法のうちいずれかの方法により算出した取得価額による原価法により評価した価額と当該事業年度終了の時における価額とのうちいずれか低い価額をもつてその評価額とする方法です。

【参考サイト】
法人税法施行令 棚卸資産の評価の方法
棚卸表の作成
■サンプル

棚卸表サンプル
種別 品名 数量 単価 金額(数量×単価) 備考
資産の種類 名前 ○(個) ○(円) ○(円)  

■作成
種類・品質・型番などで整理して、その数量を実際に数えるそして届け出た評価方法で、届け出ていない場合は最終仕入原価法で単価を割り出し、金額を記入します。以上の作業により、棚卸表を作成して期末の棚卸資産である期末商品棚卸高を求めます。
仕訳
■期首分
まず最初に期首の棚卸資産を期首商品棚卸高にします。この仕訳により棚卸資産が一時的に0となります。

借方 貸方
期首商品棚卸高 A円 棚卸資産 A円

A=期首の棚卸資産の金額

■期末分
次に棚卸表を作成して求めた期末の棚卸資産を期末商品棚卸高にします。この仕訳により棚卸資産が期末ものとなります。なお、この期末の棚卸資産が来期における期首の棚卸資産となります。

借方 貸方
棚卸資産 B円 期末商品棚卸高 B円

B=期末の棚卸資産の金額

■補足
ソフトによっては、棚卸資産に含まれる勘定科目として『商品』『製品』『半製品』『仕掛品』『原材料』などがあります。

棚卸資産=商品+製品+半製品+仕掛品+原材料など

その場合は、棚卸資産の勘定科目の変わりにそれぞれの勘定科目について上記と同様の仕訳をします。

借方 貸方
期首商品棚卸高 A円 商品や製品、半製品など A円
商品や製品、半製品など B円 期末商品棚卸高 B円
■期首の棚卸資産が50万円
期末の棚卸資産55万円だった


借方 貸方
期首商品棚卸高 500000円 棚卸資産 500000円
棚卸資産 550000円 期末商品棚卸高 550000円


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